市場には、比較的新しい物件や、かなり古い物件が存在します。同じ福岡市近郊エリアに存在する物件ならば、新しいものよりも古いものの方が安値で売り出されるのが一般的です。
それはなぜかというと、土地の価値は物件の新旧に左右されませんが、建物は残存価値で判断されるからです。つまり、毎年減価償却されるので、古くなればなるほど価値が下がっていくというわけです。
ところで、「リフォーム済み物件」というのを見かけたことはありませんか?リフォーム代金を回収するために、復活した(?)建物価値を上乗せして売却価格が設定されています。設備機器や内外装工事を施した後、売り出された物件なので、確かに即入居が可能だし、ぱっと見はきれいで心動かされることもあるかと思います。でも、本当に建物価値は復活したのでしょうか?
リフォーム済み物件の工事内容を見ると、一般消費者ウケする表面的なリフォームが主であり、構造や断熱性能の向上を目指すようなものはまず見当たりません。やったところで、見た目が劇的に変わるわけでもないので、価値の上乗せがしにくいということでしょうか…。
古い建物は、その当時の基準をクリアしているだけであり、現行基準と比較すると性能は著しく低い状態にあります。特に、耐震性と断熱性は改善の必要性を感じるところです。中古住宅を購入する場合、立地や環境はもちろんですが、建物の状態を正確に知ることもまた、非常に重要です。
見えないところを見極めるのは難しいもの - こんな時こそプロの手助けが必要だと思いませんか?