お得とは、「有利であること。儲かること。そしてものの値段が安いこと」だそうです。
欲しいものが一つあって、それを買いに行っただけなのに、「お得ですよ」と言われ、同じものを2個買った経験があります。2個買うと、確かに割安な単価でした。でも、お財布からは当初予定していた金額のほぼ倍のお金が無くなっています。本来ならばそのお金は別の消費に回せたはず… そう考えると、消費の自由が束縛されたとも言えそうです。
年末の大掃除の際、キッチンの天袋から封も切ってない小麦粉とパン粉を見つけました。しかも賞味期限切れ! 確かに…子供が家を離れてからは出番が極端に減ったような気がします。「揚げ物は買えばよい!」という発想になって久しいです。たぶん購入したときは、お得な大袋を買ったんでしょう。だけど案の定この始末ですよ! お得は幻想でしかなかったようです。
究極を言えば、必要な量が必要な時にあれば、それで事は足りるんですよね。お金もそう。得も損も本来はないはず。そう感じているだけなのかもしれません。お得を求めたり、損を排除したり… 人よりうまく立ち回りたいという願望の現れなのでしょうか。
マイホーム購入で、損するか、得するか…。金額が大きいだけに心理的な満足感にも影響しそうですね。見た目のお得感よりも、その裏に見え隠れする本当のことに焦点を定め、「自分にとって、どうなのか?」という視点で検討することが大切です。