· 

【福岡発】信任関係が成立しないと満足感は得られない

大きな決断を迫られた時、人は、専門知識をもったプロの意見を聞いたり、その道に明るい人に相談したりします。例えば、医師と患者の関係がそうです。大病を患って手術の決断を迫られた時、いくら説明を聞いても自分だけの判断で結論を出すのは難しいことだと思います。「先生はどう思いますか?」と聞いてみたくなります。

 

「この先生は、私のことをよく理解した上で、最良の決断の後押しをしてくれるに違いない。」と、患者は医師を頼りにしているのです。そして一旦決めたら信頼して全てを任せる - 信任関係が生まれるのです。

 

建築や不動産に関する決断を迫られる時には、大きなお金が動きます。健康や命と比べることはできませんが、長い人生、お金との付き合い方も大切なポイントです。大きなお金が動く時も、誰かに相談したくなりますよね。でも、ことがお金のことなので、信頼して任せるという関係が築けないと、情報を出すこともためらわれるでしょうし、自分の決断に自信が持てない不安定な気持ちにもなりかねません。建築も不動産も、誰に頼んでもいいのです。が、選択の自由は、裏を返すと自己責任ということです。

 

私たちには、営業という概念がありません。ただ、私たちの存在に気付いて、選択の検討をしてほしいということだけです。「相対する利害関係にある人は、相談相手になり得ない」と言われます。物件をチラつかせ、売ることが目的の営業マンは、誠実な相談相手になりそうですか?私たちの仕事は、相談者の話をよく聴き、その人にとって最良の道筋を示すことだと思っています。

 

「他者の幸福の促進を、自己の目的とする」 そんな気持ちで日々活動しているのです。

こんな関連コラムも読んでみませんか?