生まれ育った町に愛着はありますか!?幼少期や学童期を親元で過ごし、進学や就職を機に一人暮らしを初めて経験する人も多いのでは!?
いずれにしても、大人になって親元を離れたなら、住む場所や環境は自分の責任で選び取る必要があります。独身なら自分の好みと利便性重視で決断することもできますが、家族がいれば他の選択基準が重要になることもあるでしょう。殊にそれが賃貸ではなく持ち家なら尚更です。マイホームを購入するということは、地域の一員になるということです。居心地の良い地域づくりに積極的に貢献することも考えていきましょう。
人が住む町には町内会があり、子どもが通う学校にはPTAの組織がありますよね。学校はその地域の避難場所になっていることも多く、地域の人と協力しあう必要があります。昨今では見守りパトロールを地域のお年寄りが買って出てくれたり、子ども会の活動を親だけでなく町内会の役員さんがバックアップしてくれたり…。世代や立場を超えてお互いに繋がり合うためにどうすべきか、難しい問題ですが知恵を絞る必要があると思います。核家族化が進み、働き方も多様化し、地域のつながりも薄れたと言われて久しいですが、自然災害や事件・事故がひとたび起これば必ず取り沙汰されるのが地域の有りようです。家の中に住む「家族」は社会の最小単位、それが集合したのが地域であり、その集合体が行政区です。そう考えるとすべては家族の延長なんですね。お互いに協力しあって住みよい町にすることは当たり前のことなのです。
とはいえ、会費が必要だったり役員の選出があったりで、めんどくさいと感じることもありますよね。学校や地域の行事は土日に設定されていることが多いですが、仕事と家事・育児で忙しい毎日を送っていると、たまの休みは家族でお出掛けを優先したいもの。私たちもそうでしたよ。その地に住んでいながらも、日中は仕事でその場を離れるわけで、町内会活動に積極的にかかわった記憶はありません。でも、子どもが小学生になると、子ども会やPTAの活動で駆り出されることが多くなり、少しずつ地域を意識するようになりました。子どもを介して近所のお母さんたちと顔見知りになり、スーパーでばったり会って立ち話…なんてことも。今となっては懐かしや~という感じですが、それがベースになって今も地域を意識しつつ生活することに繋がっているような気がします。学校の先生や地域の大人が私たちの子どもを育んでくれたように、近所に新しく入ってきた若い家族とも交流が持てるといいなと思います。
マイホームを購入して新しい町に住み始めても、一朝一夕に馴染めるものではないでしょうが、地域は自分の子どもを育む環境そのものです。後から入ってきた者として少しずつその地に慣れ、お互いを尊重しながら住みよい環境を作り上げていくことができるといいですね。