毎日お財布から出ていくお金。安定した日常生活を送るためには消費がつきものです。ものを食べたり消耗品を補充したり、快適さや時間を得るために各種サービスを利用したり…。将来のために貯蓄をしながらの生活ですから、できれば支出は少しでも減らして貯蓄に回したいところですが、節約一辺倒だと家族も窮屈!長続きしないのは目に見えています。
家計簿の費目には固定費といわれるものと変動費といわれるものがあります。固定費の代表格は家賃、あるいは住宅ローンの返済額、それから保険料や通信費など。固定的な費用がかかる通信費とは、ケーブルテレビやスマホの定額プランのことです。これらの固定費は、その月の生活の仕方やイベントのあるなしにかかわらず、毎月必ず決まった額がかかるという特徴があります。
生活様式が単純だった頃には固定費の占める割合もそう高くはなかったので、節約の代表格は食費や光熱費でした。食費を節約するために取る方法といえば、お買い得品を買いこんで冷凍保存、外食はできるだけ行かないようにする、お弁当はさぼらないなど。光熱費の節約なら、電気はこまめに消す、コンセントも抜く、家族が一部屋に集まって活動する、お風呂は一気に入る、洗濯は溜めすすぎコース、などなど。努力や労力を継続しないと効果は出ない、それなのに、見える効果は微々たるもの。「塵も積もれば山となる」とはいうものの、途中で息切れしそうです。
そこでお勧めなのが固定費の節約です。変動費の節約よりも固定費の節約の方が効果的で痛みが少ないと言われています。ちまちまやるよりがっさり削除する感覚です。一度、意識を変えて削ってしまえば、その後は何の努力も労力も必要ありません。ただ、最初に思い切ることができるかどうか、そこにかかっています。
「スマホは絶対必要だけど、今の契約プランである必要はあるのか?」「ケーブルテレビは便利で面白いけど、どのくらい利用してる?」「新聞が無くてもネットニュースで情報収集できるのでは?」 今の状態を当たり前と思わずに、いっそ無くても問題ないのではないか?と考えてみましょう。今の状態になる前は無かったわけですから、その時点に戻るだけです。「それでも無いと困る!」と思うなら、困る理由、必要な訳を冷静に考えてみましょう。それは単なる思い込みであり、物に支配されている状態なのかもしれませんよ。
膨らんだ保険料も厄介ですね。家計を圧迫しているのはわかっていてもなかなかやめられません。せっかく契約したのに、今解約すると逆に損するのではないか?という気持ちがブレーキをかけ、必要のない保障のためにずるずる無駄な保険料を払い続けてしまうのです。「現状を維持したい」「変化が面倒くさい」という気持ちもマイナスに働きます。でも、重い腰を今あげれば必ず節約できますし、将来お金を有効に使うこともできるのです。
あ、固定費といえば「おこづかい」もそうですね!(^^)!。おこづかい問題に関しては、家族間の攻防も激しいと思われますので、ある程度は必要経費とみなしつつ、お互いの幸せのために折り合いをつけていきましょう。