新築建売にしても、中古住宅にしても、物件代金として土地と建物の合計金額が表示されていますよね。その代金だけ用意すれば、マイホームを購入することは可能なのでしょうか??答えはNO!その他に「諸費用」と言われる諸々の費用が掛かるのです。
では、「諸費用」と呼ばれるものには、一体どんなものがあるのでしょうか?具体的にみていきましょう!
取得にかかる費用
・ 印紙税・・・契約金額に応じて、売買契約書や請負契約書に貼付する印紙の代金
・ 不動産取得税・・・土地や建物を取得したときにかかる税金(一定の条件に当てはまる場合、軽減措置あり)→これは入居後に収めるものです。
・ 登録免許税・・・不動産の登記(保存・移転登記など)をするときにかかる税金〈一定の条件に当てはまる場合、軽減措置あり)
・ 登記手数料・・・登記の手続きなどを司法書士に依頼した場合に支払う手数料
・ 仲介手数料・・・不動産取引を安全に行うために、仲介業者に支払う手数料
ローンにかかる費用
・ 融資手数料・・・ローンを組む際に金融機関に支払う手数料
・ 保証料・・・保証人に代えて保証会社に支払う料金
・ 団体信用生命保険料・・・住宅ローン借入の要件として加入しなければならない生命保険の保険料(フラット35は加入要件無し、民間の住宅ローンの場合、金利に含まれるケースもある)
・ 印紙税・・・借入金額に応じて、ローン契約書に貼付する印紙の代金
・ 登録免許税・・・住宅ローンに関する抵当権を設定するためにかかる税金
・ 登記手数料・・・抵当権の設定を司法書士に依頼した場合に支払う手数料
・ 火災保険料・・・住宅ローン借入の要件として加入しなければならない火災保険の保険料(銀行指定の火災保険会社である必要はない。)
その他(必要に応じて)
インスペクション費用、耐震診断費用、耐震基準適合証明書発行手数料、フラット適合証明書発行手数料など
諸費用は、取得する物件によって、あるいは借り入れる住宅ローンによって、かかる金額が微妙に変化しますが、取得にかかる費用とローン契約にかかる費用で、大まかに言うと物件価格の10%程度かかると想定しておいた方がよいでしょう。
その他にも、引越し費用や新たに購入する家具などの費用も考えると、もう少し準備しておいた方が良さそうです。間違っても、手元にあるお金を「頭金」と「諸経費」に充てたら貯金ゼロ、という状態に陥ることのないように、資金計画に万全を期す必要があるのです。