詐欺まがいの営業
かんぽ生命保険が大変なことになってますね。ニュースを見てまず思った事は「一体誰の為に仕事してるの??」ということです。身勝手な営業活動で、顧客に不利益となる保険の乗り換え契約を促し、自分の営業ノルマ達成と報酬の受取を優先するなんて、顧客軽視も甚だしい!
仕事に対する責任と誇りが微塵も感じられない行為に、呆れてしまいました。ノルマがきついとか報酬をたくさん得たいとか、顧客には全く関係のないことでしょ?確かに、構造的な欠陥が日本郵政グループにはあるのでしょうが、報酬を得る源泉は、お客様の満足だということを忘れてはいけません。
両手仲介を優先する考え方
不動産取引の世界にも、「一体誰得なの?」というような言動が多々見られます。その最たるものは、両手仲介優先という姿勢です。同じ労力でも受け取る仲介手数料が二倍になる両手仲介は、一番おいしい取引形態です。自分たちが希望する形に収めるために、詳しい説明を省いたり、都合のいいように誘導したりすることが当たり前になっている感じがします。
一つは、買主さんから他社物件への問合せがあったとしても、自分が売主側の不動産業者として預かっている物件を勧めようとします。運よくその物件を買主さんが購入するということになれば、両手仲介が成立します。また、買主側の不動産業者から物件確認の問合せがあっても、既に買付が入っているとか契約前の段階だとか、嘘をつく場合があります。要は、両手仲介を阻むものとして寄せ付けないのです。でも、考えてみて下さい。その不動産業者は売主ではありません。売主さんにしてみれば、相手が誰だろうと、誰が仲介手数料を得ようと、早く売りたいのです。このような行為は売主さんの機会損失を招いていると思いませんか?
売主側の不動産仲介業者は、売主さんの為だけに汗を流すべきです。そして、買主側の不動産仲介業者も同じく、買主さんの為だけに汗を流すべきなのです。そのためには、両手仲介が基本ではなく、片手仲介という両者の共同作業が基本となるべきなのです。
買主さんの満足が私たちのやりがいです。
私たちの仕事は、営業ノルマや受け取る報酬に左右されることはありません。不動産取引を安全に完遂することは勿論ですが、一人一人の買主さんが、自分の意思でマイホーム購入を実現し、愉しく豊かな生活をスタートさせることに重きを置いているのです。その対価として仲介手数料をいただくという、とてもシンプルなものなのです。