ボーナスは所詮あぶく銭
ボーナス… いい響きですね!期待してなかったのにもらえるご褒美のような感じです。でも、これって、とっても不安定な収入だということを意識しないといけません。ボーナスは渡す方が一方的に決めるもの。もらえることもあればもらえないこともあるのです。所謂「あぶく銭」と考えた方が無難です。
それなのに、家計簿相談に掲載されている、とある一家の家計状況などを見ると、ボーナスで毎月の赤字を補てんするのが当たり前になっていることも…。これはいち早く改善しないと大変なことになります。ボーナスは必ずもらえる収入ではないのですから、それを当てにして、支出の予算を立てたり安易な補填を繰り返すなんて言語道断!そのような家計は、既に破綻状態にあると言っても過言ではありません。
マイホーム購入計画がボーナス頼みなんて、ダメですよ。
このような家計状態のままマイホーム購入を計画したらどうなると思いますか?きっと、ボーナスを当てにした返済計画に何の抵抗も感じないことでしょう。
住宅ローン商品の中には、ボーナス併用型というものがあります。毎月の返済額を抑えめにして、ボーナス時にどんと加算して返済する方法です。間違いなくボーナスの支給があるというのなら、大きな問題はないかもしれません。でも、住宅ローンはとにかく長丁場、将来に渡って何が起こるか分からないのも事実です。会社の業績次第では、ボーナスカットや支給打ち切りなんてこともあるかもしれません。
かくいう私たちも、サラリーマン時代には当たり前に手にしていたボーナスが、独立開業することで無くなってしまいました。住宅ローンの返済が、まだ23年も残っていた頃です。6カ月ごとに訪れるボーナス払いの月には、貯蓄から何とかかき集め、自動振替の口座に移動して乗り切っていました。これが結構負担なのです。
毎月の生活費から少しずつボーナス払いの資金を貯めていく必要があるわけですが、支払いがまだまだ先だと思うと別の支出にあてがってしまいがち。結果、ボーナス払いの返済月には不足分をどこからかかき集める作業が必要になるわけです。
返済比率にはボーナスも含まれている
返済比率とは、金融機関が独自に定める、年収に対する年間返済額の割合です。年収によってその比率は変わるのですが、高収入ほど返済比率は高くなり、借入可能額は大きくなります。でも、その計算には、ボーナスも織り込み済みだということを忘れてはいけません。金融機関が大丈夫だと言っても、自分の家計簿をよく見直して、ボーナスを過信しないように気をつけるべきなのです。