営業マンに違和感を抱いた瞬間
いつだったか、不動産売買の仲介を行う営業マンと話をした際、違和感を覚えたことがありました。その人は40代くらいで、数年前に業者間で情報が流れてきた格安マンションを購入し、現在はそこに住んでいるらしいのですが、「自分は住まいに対する思い入れが全くないタイプで、正直、どこに住んでも別に構わないと思っている。」というのです。
言葉通り、購入した格安マンションの地域に何の所縁も無いようでしたし、建物の良し悪しについても、別に生涯住むわけじゃないし、安かったのでとりあえず買った、という感覚です。あわよくば売却益を得ることを目論んでいるようです。
あなたは仲介を誰に頼みますか？
マイホーム購入を夢見る買主さんに対峙する営業マンが、このような考え方をする人だったら、どんな感じがしますか？
買主さんの一生を左右するかもしれない、大きな買い物に携わっておきながら、住まいに関心がないなんて、どうかしてますよね。この人は、何でも売ろうと思えば売れる、根っからの営業マンであり、買主さんの気持ちを汲んで代理人として立ち回る、バイヤーズエージェントではないのでしょう。
買主さんと同じ生活者でありながら、プロとして、物件の特徴を見極め、取引を安全に行うのは勿論のこと、購入後の生活にも想いを馳せ、自分の家族や友達に助言するように何でもお伝えする…そういう心持で私たちは買主さんに対応しています。
資産価値と利用価値
不動産は資産ですから、資産価値があります。ただ、立地や環境に影響されるので、同じような建物なのにその価値に雲泥の差が生じることもあります。でも、住んでいる間は利用価値を享受できるのです。
どちらに重きをおくかは人それぞれですが、生活を守る器としてのマイホームが欲しいなら、例え資産価値が低めでも、これからの生活を充実させるために、購入を決断することも正しい選択だと思いますよ。
