家を出て一人暮らしをスタート
社会人になって仕事を始め、給料を手にする。学生時代は親の家に住まわせてもらっていたのを、就職を機に独立して住まいを持つ。教育費をかけて育ててきた親にとっては、苦労が報われた瞬間です。親の庇護の元、バイトで稼いだことはあっても、その収入の使い方は自由だったのでは?家賃や光熱費は当然親が支払ってくれますから、生活費という概念自体が身についていませんよね。
自分の稼ぎで暮らす
独立すると、家賃や光熱費は勿論、食べることも着ることも、自分の稼ぎの範疇でやりくりしなければなりません。やがて伴侶を得て共同生活がスタートします。自立した社会人二人の生活をくっつければ、生活は楽になるケースが多いと思います。家賃や光熱費の基本料は、二人分だからと言って2倍になるわけではないからです。
今は、当たり前に女性も仕事を持つ時代。経済的に自立した間柄で結婚生活がスタートします。そのうち、子どもが生まれて守るべき家族が増えていきます。夫婦は対等で経済的なもたれあいがなかったとしても、子どもは二人で育てていかなければなりません。家族というチームの、収入のないメンバーについて、収入のあるメンバーが責任を持つのです。当然と言えば当然ですが、これはかなり大変なことです。
生活の負担を分かち合う覚悟
夫婦それぞれの稼ぎの中から生活費を出し合う「別財布」という考え方が若い世代では普通のことのようです。要は、お互いの稼ぎの全貌をお互いが知らないという状態です。一人暮らしに比べると、負担すべき生活費は多少なりとも少なくなっているでしょうから、自由に使えるお金が増えたと錯覚しがちですが、大丈夫ですか?本来であれば、その分は子どもの将来のために貯蓄すべきお金なのかもしれません。
夫婦で話し合って「マイホームを手に入れよう!」ってことになったのなら、家計は合算して考えるように方向転換しましょう。家賃はご主人、食費は奥さんというような分担ではなく、教育費も住宅ローンの返済もすべて、共同で責任を持つのです。生活の負担を分かち合う覚悟ができれば、最強の家族になれるはず。そして、最高の我が家に巡り合えるはずです。