老後生活の原資となる年金制度。でも、年金があれば生活できるのかというとそうでもない。
現役時代の働き方にもよりますが、貯蓄を全く取り崩すことなく生活できるのは、ほんの一部の人だけだと思います。年金支給年齢も、以前は60歳だったのがいつの間にか65歳に引き上げられ、それと共に60歳定年という常識も無くなりました。まるで「何歳になっても働き続けていいんですよ。」と言われているみたい。
確かに、十分な年金が得られないなら働く期間を延長する必要が出てきます。でも限界がありますよね。結局は、貯蓄を取り崩しながら生活を送り、人生を終える時点までマイナス残高にならないように計画する必要があるのです。それに必要な金額が2000万だという訳ですが、年金支給が始まった時点で全額必要なわけではありませんので、落ち着いて考えていきましょう。
当たり前のことですが、収入より支出が少なければ貯金が出来ます。現役時代に頑張って貯金をするのが大前提ですね。貯金の仕方はカギのかかる方法で行いましょう。定額積立で毎月の給料日に先取りして別預金に貯めていきます。更に、貯蓄型の保険に加入し、老後に満期が来るように設定するのもいいですね。忘れたころに満期が到来し、それまでの期間に浪費することもなく、老後資金として手にすることができるでしょう。
もう一つは投資。資産運用です。老後を迎えるまでの期間を利用し、貯金可能な一部を投資に回します。投資と聞くと怖いイメージばかりが先立つかもしれませんが、毎月少しずつ行えば、大きく損をする可能性は抑えられます。リスク分散のポイントは長期、分散、積立です。少額からスタートできるものもありますので、思い切って始めてみては？自動化してしまえば気持ち的な負担もなくなります。
老後を迎えるまでまだまだ時間がある今だからこそ、色々な方法で老後資金を形成する努力が必要です。時間を味方につけて実りを待つ、そんな心持ちで始めてみては如何でしょうか。
