耐震性は大丈夫?
コロナの影響で「おうち時間」が増えました。寝ているときはもちろん、家族でくつろいでいるときなどは、外界からおうちが守ってくれています。暑さ寒さや騒音、バイ菌やウィルス、PM2.5など、外敵の影響を受けないように、おうちがガードしてくれています。
そんな安らぎの空間も、ひとたび地震が起これば台無しに!食器やおもちゃは散乱し、室内にあるタンスやテレビが凶器になることもあります。それよりも何よりも、家が倒壊することだってあるのです!守り神のおうちが倒壊だなんて、絶対にあってはならないことです。家で過ごす家族がけがをしたり、命を落としたりしかねない状態のまま、「おうち時間」を満喫なんてできませんよね。
最近、全国的に頻発する地震を鑑みるに、耐震診断を早急に実施し、必要ならば耐震補強を真剣に検討すべきでしょう。また、室内の家具や電化製品を固定したり、物資の備えや避難所の確認をしたり、防災意識を高めることも大切です。
地震保険は生活再建の足掛かり
そして、もしもの時のために地震保険に加入することも検討すべきです。火災保険に加入している人は多いと思いますが、古い保険の場合、地震保険が付帯していないケースがあります。地震保険は単独で加入することはできませんが、火災保険の契約期間中に追加で加入することはできますので、是非、火災保険会社に確認することをお勧めします。
福岡は比較的地震が少ない地域だと言われてきました。しかし平成17年に発生した福岡西方沖地震以来、地震に対する意識も変わってきたように感じます。火災保険でカバーできる損害補償には、地震や津波によるものは含まれていません。地震による火災及び倒壊などは、地震保険に加入していなければ補償対象とはならないのです。
火災保険の保険金額は、全壊の場合に再建築することを目的に設定されますが、地震保険の保険金額は、被災者の生活再建が目的なので、保険金額は火災保険の50%以下と定められています。元通りの生活を取り戻すことはできないかもしれませんが、混乱の中、足掛かりとして大きな役目を果たすことは間違いないと思います。
自然災害は待ったなし
地震はもちろんのこと、台風もゲリラ豪雨もこちらの都合は全く考えてくれません。早朝でも夜中でも来るときは来ますし、それを事前に予測することは困難なのです。と、なれば、来ることを前提に備えるしかありません。できることは限られているかもしれませんが、「やっときゃ良かった…」と後悔することのように、万全の備えを心掛けましょう。