住宅ローンの適用金利は毎月見直されています。
マイホーム購入の資金計画をする場合、審査時の金利で返済額等を計算するわけですが、実際に適用になるのは決済時の金利なので、一般的には数か月先に発表された金利ということになります。金利の推移を見て一喜一憂する必要はありませんが、総支払額に影響を及ぼすわけですから、金利が低い時に借りるに超したことはありません。
「ここまで落ちたんだから、上り基調に転じるに違いない!お客様の為に、これからは長期固定にしておかないと!」 どこかの営業マンが言ってましたが、あれから10年、変動金利は低水準のまま現在に至ります。
金利がこの先どうなるかなんて私たちにはわからないのですから、その営業マンが悪いわけでもなんでもないですが、10年前にフラット35を利用した人と、地方銀行の住宅ローンを変動金利で組んだ人の、10年間の支払い利息の差はどのくらいあるのでしょうか?
現在の金利で計算してみましょう。例えば3000万円を元利均等35年で借り入れた場合、これから10年間に支払う利息は、フラット35の場合が約350万円、地銀の変動金利の場合が約190万円、その差は約160万円です。10年と言わず仮に35年間金利が変動しなかった場合の差額は、総額350万円にもなります。
因みに、フラット35の9月金利は1.32%、福岡でお馴染みの地方銀行の変動金利は0.725%です。手数料や保証料の取り扱いがまちまちなので、比較すること自体あまり意味は無いのかもしれませんが、金利の差が及ぼす総支払額の多寡については、容易に想像することが出来るのではないでしょうか。
決して、固定がダメだとか変動がいいとか、そういうお話しではありません。両者の特徴やリスクをよく検討し、自分にとってはどちらが適切か?という観点で、自分で選択すべきなのです。
住宅金融支援機構のホームページによると、フラット35はこんな人に最適だそうですよ。
・ 安定した資金計画を立てたい方
・ 金利上昇リスクに不安を抱えたまま生活したくない方
・ 質の高い住宅を取得する方
・ 計画的に繰上返済したい方
変動金利に比べて安心感は確かにあるのかもしれませんが、高い利息を納得して支払う覚悟も必要だということですね。
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