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【福岡発】蓄電池で電気代を節約ですと? いや、いらないです。

蓄電池を費用負担なしで設置しませんか?

訪問営業のアポインターからかかってきた電話の第一声です。いや、最初は、九州電力をご利用の皆様にお知らせしたいことがあってお電話しています、と言ってましたっけ。

何の話かと思ったら、深夜の時間帯にお安い電気を蓄電池に貯めて、高い昼間の時間帯にそれを使って得しませんか?ということらしいです。

冒頭のカラクリは、設置工事費を一括で支払わずにリフォームローンを組み、浮いた電気代で毎月の支払いをカバーすれば負担無しでお得が手に入るとのこと。太陽光発電のブームも終わりかと思ったら、今度は蓄電池が一人歩きを始めたんですね。それにしても、電気料金の差額に目をつけて蓄電池の販促活動をするなんて凄い!というか、こちらが望んでもいないのに営業口調で力説されても困りますよね。

オール電化契約における深夜料金の見直しがされたというのに、そんなにうまく行くんでしょうか??日中の使用量にもよるでしょうし、その試算のために営業マンを訪問させるまでがアポインターの仕事なのでしょう。

 

ホントにお得なのか?

蓄電池をホントに設置したくなったら自分で調べますよね。その性能やコスト、耐用年数や保証期間など、あらゆることを比較検討して自分で決めるのが普通でしょう。蓄電池のことなんて全く考えていなかったところに、「お得になるんだから設置しましょうよ!」と言われても、逆に引いてしまいます。

確かに、ひところに比べると蓄電池の価格は下がりつつあるようです。太陽光発電とセットで導入すれば、発電した電力を蓄えて夜間に使用することができますので、電気代の節約になりますよね。更に、十分売電できる程発電力があれば、年間の電気代はほとんどかからないというようなこともあるかもしれません。でも蓄電池だけだとそうはいきません。多少、毎月の電気代が安くなるだけです。我が家の使用料と料金体系から計算すると、毎月2000~3000円安くなるようです。「このお得感を手にするために、蓄電池を購入して維持管理するのか?」 自問自答した結果は、当然ですが「いや、いらない」です。

 

蓄電池設置には補助金がつくことも

ちょっと調べてみたのですが、福岡市では蓄電池の設置に補助金がつくようです。但し、蓄電池のみの設置は対象外。太陽光発電システム(新設・既設含む、全量を売電するものを除く)及びHEMS(既設は除く)をあわせて設置する場合のみ対象となるそうです。そりゃそうですよね、蓄電池の設置だけでは、国をあげて推奨すべき「省エネ」にはならないんですから。

この点を考えても、先の電話は蓄電池を売りたい会社の販促活動、需要の掘り起こしに過ぎません。そんなものに乗せられて、不必要なものを購入するのは避けたいものですね。

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