昨年12月に閣議決定したグリーン住宅ポイント制度。補正予算も成立し、いよいよ具体的なスケジュールが公開されたようです。
この制度は、新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ経済の回復を図るために制度設計された、住宅取得とリフォームにからめた補助金制度です。補助金といっても現金が支給されるわけではなく、商品交換や追加工事に利用できるポイントが付与されることになっています。対象となる住宅やリフォーム工事、それから、交換できる商品などにも細かい要件が定められており、何でも対象になるというものではありません。社会的にも意義のある住宅取得やリフォームでないと、補助の対象とはならないのです。
では、どのようなものが対象となるのか?それは、省エネ性能の高い住宅です。新築住宅を購入する場合、省エネ基準に適合する住宅であれば30万ポイント、更に高い基準をクリアする場合は40万ポイントが付与されます。
既存住宅をリフォームする場合でも、ポイント付与の対象となる工事は、断熱改修やエコ住宅設備への交換など、省エネに寄与する工事が必須になっています。更に、耐震補強やバリアフリーもポイント加算の対象となっており、上限は30万ポイントです。更に、若者・子育て世帯がリフォームを行う場合は、上限が45万ポイントに引上げられます。
今住んでいる住宅でも、新たに購入した中古住宅でも対象になりますが、中古住宅を購入してリフォームを行う場合は、更に15万ポイントが加算され、上限が60万ポイントになります。
ここで言う、若者・子育て世帯とは、40歳未満の世帯または18歳未満の子を有する世帯のことです。なるほど、マイホーム購入適齢期の皆さんを意識した設定かなと思います。
ポイントの上限が上がることはいいことですが、ポイント付与のためには相応の断熱リフォーム工事等が必要です。ここは制度ありきではなく、自分の計画に合う場合は上手に利用するというスタンスで行きましょう。
例え補助制度がなかったとしても、中古住宅を購入してリフォームするなら、断熱性能についても是非検討したいところです。快適な住環境を手に入れるためだけでなく、社会的な存在価値を上げるためにも、グリーン住宅ポイント制度がひとつのきっかけになればいいなぁと思います。
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