【福岡発】こんな思考回路ではマイホーム購入に失敗します。

家はとにかく高額なので、貯めてから買うという行動がとりにくいのは分かります。そんなことしてたら、マイホームで快適な生活を送る時間がどんどん短くなっていきますもんね。ある程度は、住宅ローンという借金に頼らなくてはならないことは確かだと思います。

家を買おうと思ったら、まずは資金計画を立てなければなりません。住宅ローンに頼るのなら、銀行の審査を受ける必要もあります。審査は、銀行がその人に貸しても大丈夫か？という視点で行われます。基本的にはその人の属性や年収から、貸し出せる金額を銀行が決めるのですが、それは、単なる銀行都合での判断に過ぎません。

3千万とか5千万とか、合格の知らせを受けると自分の資力を評価してもらったかのように気が大きくなる人がいるのですが、決してそうではありませんよ。銀行が貸してくれるからと言って、フルローンやオーバーローンの資金計画が、果たして自分にとって最良の選択なのか…、しっかり考える必要があるのです。

夫の収入だけでは借入額が伸びなさそうなとき、妻の収入を合算して審査してもらうことがあります。本人達の希望を叶えるためには、住宅ローンが組めるという前提が必要なので、収入合算での仮審査をお勧めすることもあるのです。

そのような場合は特に、返済計画をしっかり立てないと、急な出費がかさんだ時や金利上昇局面に際して、不安に苛まれることになるかもしれません。

せっかくマイホームを買ったのに、返済に追われるように生活するなんて、嫌ですよね。なので、毎月の返済額は余裕を持って決めてください。その結果、もしかしたら希望する物件が買えないかもしれません。でも、それが自分達サイズの家選びなんだ、と理解することも必要なのです。とにかく、返済期間は長いのですから無理は禁物です。今の生活だけではなく、将来のことも是非想像してみてください。

私は、マイホーム購入のサポートについては責任をもって対応できますが、その後の生活に対しては責任を持てません。お金のことをはじめ、その人がどんな生活スタイルを大切にしていて、どんな消費行動で暮らしているのか、全てを把握することができないからです。

返済月額や借入額を決める時は、自分の生活は自分で守るという姿勢で真剣に取り組んでください。私は敢えて逆説的な言葉掛けをすることもありますが、それはあなたを否定しているのではなく、確認ポイントを提示しているだけですよ。自己責任のもと、最終的に決断するのはあなた自身なのですから。