宅地建物取引士(宅建士)の歴史
不動産取引のプロとして仲介を任される宅建士。その歴史は古く、資格が創設されたのは1958年(昭和33年)のことです。
最初は「宅地建物取引員」と呼ばれていました。その後、1965年(昭和40年)の法改正により「宅地建物取引主任者」と名称が変更されました。そして、それから半世紀後、「宅地建物取引業法の一部を改正する法律」が公布されたタイミングで、2015年(平成27年)4月1日より現在の「宅地建物取引士」となりました。
「主任者」よりも「士」の方が断然かっこいいですよね。聞くところによると、業界団体の悲願だったそうですよ。でもその分責任が重くなりました。というか、当たり前のことなのにできてない人が多いので明文化された、という印象です。それが、「信用失墜行為の禁止」と「知識及び能力の維持向上」です。
宅地建物取引士(宅建士)の仕事
宅建士の最も重要な職務は、重要事項説明書の交付と説明です。それは確かに間違いないのですが、だからと言って、それ以外を軽視していいわけではないはず。
重要事項説明書はひな形が決まっていて、説明すべき事項は限られています。でも、本当に重要なことって、人によって変わる部分もありますよね。
そう、その人にとって最も重要なことは、「自分は何故家を買いたいのか? 買ってどうなりたいのか? この家を買って目的は達成できるのか?」ということだと思うのです。だからこそ、購入までの過程がとっても大事! その人を知り、一緒に考えることで、その人にとっての重要事項を先に押さえ、対象物件について一緒に比較検討しながら、最も好ましい選択ができるようにサポートする…、本物の宅建士は、重説よりももっと早い段階から仕事をスタートさせるのです。
マイホーム購入を成功させたいのならスタートこそ大事
バイヤーズエージェント(買主代理人)として、私たちはいつもこんな仕事をしています。
- お住まい相談室で個別対面相談
- 専任媒介契約/黒子サポート契約
- 仮審査申込
- 要望整理
- 資金計画
- 物件検索と考察(繰り返し)
- 現地の環境確認
- 要望再チェック、内覧意思確認
- 先方に物件情報確認 内覧申込
- 内覧
- 反省会で購入の最終検討
- 買付証明書の提出と条件交渉
- 売契と重説の書類チェック
- 重要事項説明書の交付と説明
- 売買契約締結
- 住宅ローン本審査申込
- 司法書士の選定と手続き準備
- 固定資産税精算額の計算
- 諸費用の確定と決済当日の説明
- 決済・引渡し
マイホーム購入成功への道のりは長い…。
一生懸命悩んで考えて、あなたにとっての「一番」に巡り合ってほしいと、心から思っています。