『湾岸エリアのタワマン、謎のキーボックスが増殖!』…テレビで都市伝説のように取り扱われてました。若いリポーターがキーボックスをガチャガチャしながら、「何か入ってますね!」
いやそりゃそうでしょ、ちゃんと鍵が入ってますよ、キーボックスなんだから。
キーボックスは不動産業界の必需品
民泊の鍵受け渡しかも?という文脈もありましたが、不動産業界ではキーボックスの利用は普通のことなんですよ。
売買取引の場合、空家マンションの内覧にはいちいち付き合ってらんないので、売主側の不動産会社が買主側の不動産会社に一任することがよくあります。
室内に入るためには鍵が必要ですが、その受け渡しにキーボックスを使っているということなんですね。オートロックのマンションの場合はその鍵も必要ですから、キーボックスは建物の外に設置する必要があるわけです。
設置される場所は、フェンスや植え込み、自転車置き場など。あまり目立たないように、でも見つけられるように、こっそり存在しています。
住人にしてみれば確かに不気味ですよね。マンションの管理組合が、「キーボックス設置禁止!」と張り紙をしていることもあります。
それってどうなの?
手間が省けるのはいいことなのかもしれませんが、それは不動産会社の都合ですよね。預けた売主さんはそれでいいのかな?
もちろん、内覧の申し込みを先にする必要があるので、誰がいつ部屋に入ったかは把握できるのですが、悪用される可能性はゼロじゃないですよね。
当事者よりも業界の常識が優先
鍵の管理には責任が伴います。本当なら、売主側不動産会社の社内で管理して、内覧を申し込んだ買主側の不動産会社が借りに行けばいいのです。
だけど、買主側の不動産会社にしてもそれは手間に感じるわけで、結果、キーボックスの利用は業界内の常識になってるわけです。
このように、何かと不透明な不動産業界には、売買の当事者よりも業界の常識が優先されるケースがたくさんあるんですよ。
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