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【福岡発】若年世帯は危険なペアローンに依存しがち

若年世帯のペアローン利用率は高い

20~40歳代は、「住まい検討の適齢期世代」あるいは「住宅ローンの返済世代」と言われています。今までの低金利時代が後押しする形で、住宅取得に踏み切った人も多いでしょう。しかし、今やゼロ金利政策は解除され、彼らにとっては人生初のインフレ、そして金利を実感する世界が到来しようとしています。

FP専門誌に掲載されていた今年のアンケート結果によると、住宅ローン利用者における単独ローンの利用率は約68%、ペアローンの利用率は約11%だったとか…。ただ、若年世帯に限るとその割合は上昇傾向にあるようで、20歳代のペアローン利用率は約17%、30歳代のそれは約19%となり、全世代と比較するとおよそ1.5倍の水準であることが分かります。

なぜペアローンを選択するのか?

ペアローンはその名の示す通り、夫婦二人で住宅ローンを組むことです。配偶者が専業主婦の場合は、世帯主単独で住宅ローンを組むことになりますが、配偶者に一定の収入があれば、ペアローンを組むことができます。

なぜペアローンを選択するのか? その目的は、借入可能な枠を伸ばすためです。実際にアンケート結果にも出ていますが、単独ローンよりもペアローンの借入金額の方が高額化する傾向にあり、20歳代に関しては189%増ですからほぼ2倍、おそらく、夫婦それぞれの返済能力ギリギリで組んでいるのではないかと思われます。

なぜこのような無理をするのでしょうか。要は、それだけ予算がないと家を買うことはできないということです。夫婦で力を合わせて借入をすることが、盲目的に、マイホーム購入の出発点になっているのかもしれません。

ペアローンはデメリットもかなり大きい

ペアローンを組めば、借入を大きくすることができるので、物件の選択肢も広がります。また、要件を満たせば、住宅ローン控除もそれぞれに受けることができるので、お得を取りこぼすこともありません。ただ怖いのは、長期返済に耐えられるか?という点です。

子育て、介護、転勤、転職と言ったライフイベントが巡ってきたときに、当初の収入を得続けることができるか、そこがポイントになります。どちらか一方の収入が減少した場合でも、無理なく返済を継続できるのか、そこを事前に考えるべきなのです。

 

いざという時のために、十分な生活防衛資金はありますか?

将来どうなるかなんて、誰にも分かりません。

「自己資金ゼロ、ペアローンでオーバーローンを組む」なんてことは、絶対やめた方がいいと思います。

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