関東圏にお住まいの方から聞いた話です。
その方は就学前のお子さんが二人いらっしゃる共働きのご夫婦。まだ小学校入学までは間があるものの、いずれ住み替えが必要だろうと常々考えていました。
男の子2人のわんぱく盛りなので、できれば戸建て賃貸希望。調べてみると、家賃は15万くらいかかるようです。
家賃で15万って凄いですよね!他に手頃なものは無いかと、勉強のつもりで、不動産屋さんを訪ねることにしました。
直ぐにという訳ではないけれど、いずれ手狭になるのは見えています。ならば、最近の賃貸物件について基礎情報を得てみよう! そのくらいの軽い気持ちで、その辺の不動産屋に相談に行ってみたわけです。
窓口で事情を話して相談してみたところ、何といきなり!建売住宅を勧められたそうなんです。
「月々の支払いを考えると、いっそ購入してはいかがでしょうか?年収はいかほど?あ、それくらいあれば住宅ローンは楽勝ですよ!」
そのまま内覧に連れて行かれ、半分くらい買う気になりかけてたところで、ちょっと怖くなってこちらに相談のメールをくれた、というわけです。
そもそも賃貸の相談に行っただけなのに、売買の方に無理やり話を持って行くなんて、なんとも強引な営業ですね。完全に自分都合の言動としか思えません。
「即決なんてできない。親に相談したい。」と言ったところ、それはやめた方がいいと言われたそうです。更に、親を説得する特別な問答集がありますから、必要な時はレクチャーしますよ、とも言われたとか。
なるほど、こうやって建売住宅の売買を成立させてるんですね。建売住宅の仲介は、ローリスクハイリターンの優良案件です。場合によっては両手仲介も夢じゃない。売主も事業者ですから、物件に対する責任はよく分かっています。新築ですからクレームになるような瑕疵は基本的にはありません。売主と仲介会社、不動産のプロである2社を相手に、一般消費者は、あれよあれよという間に流されていくのでしょう。動き出したら止められない…、不動産取引とはそういうものなのです。
でもちょっと気になりますよね。何故こんなに簡単に、不動産屋の営業トークに巻き込まれてしまったのか…。そもそも賃貸を探しに行っただけなのに、建売住宅を買おうとするなんて尋常じゃありません。何か特別な思考回路でも発動したのかな?
おそらく、営業マンはこんなことを言ったんだと思います。
- 家賃を払い続けるぐらいなら資産を持った方がいいとは思いませんか。
- 子どもに遺す家があるって、いいですよねぇ。
- 家賃をいくら払っても自分のものにはならないんですよ。
- しかも、住宅ローンの返済額より家賃の方が高いって、どうなんでしょうね。
- 持ち家だったら、ローン完済後は住居費自体がかからないから安心ですよ。
- ね! 買わなくてもいいので見に行ってみましょう!
彼らだって、百戦錬磨の営業マンです。下手に接触すると、変な方向に巻き込まれてしまいますよ。
誰に相談するかを真剣に考えないと、結果だって違ってくるんですから…。
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